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大島みらい新聞No.32

はじめまして

大島みらいチームの神戸大学大学院修士1年の山岡義大です。

今回のブログでは、以前子供たちへ関する思いを記事に書いてくださった方に当時どのような気持ちで記事を書かれていたのかについて、お話を伺いました。ご本人の希望により、名前は伏せさせて頂いております。

— 2015年、「大島人」のインタビューをさせて頂いた際に、架橋や、小中学校統合といった島の今後についてお話をされていたのですが、当時と変わった点などはありますか。

 小中学校統合について学校からのアンケートはあったのですが保護者同士が集まって話す機会はまだ設けられていない状況です。実際に統合の影響を受けるのはまだ若い親御さんが多く、ピンと来ていない方も多くいらっしゃると思うんですよね。それでも、架橋という形で島に大きな動きがあれば、前向きな行動を起こせる人も増えてくるのではないかと思います。

いろいろな事情があるのですが子供たちには難しいことを考えずのびのびと、自然豊かな大島で過ごしてほしいと思っています。自然と一緒なら心も育ちますし、遊びを通して大島がとても良いところだということに気づいて欲しいですね。

— 親として震災後に海で遊ばせることに関してどのように感じていますか。

やはり避難等を考えると子供たちを連れて海へ遊びに行くことは難しくなっています。震災前には休暇村までお弁当を持って歩いて行って浜で食べたり、小学校でも遠泳大会をやっていましたが、今ではなくなっています。

しかし、私としては海に親しむ機会を作っていきたいと思っています。海は怖いものでもあるけれど楽しいものであると思うので。何か起きたときのためにも海で遊ぶことを通して、津波の怖さや避難の方法などを学んでほしいと思います。私の周りの家庭でも同じように思っている方が多くいて、海に行き、楽しく遊ぶ機会も増えてきています。アイランドフェスティバルやSUPの体験など多くの方々が海に親しむ機会を作ってくださっているのでとても感謝しています。

—子供たちにどのように成長していってほしいですか。

気仙沼は海、山、川が全てそろっていて、贅沢なところです。これからは、せっかく良いところに暮らしているので自然の怖さも豊かさも教えていきたいと思っています。子供たちにはいろいろ人から多くのことを教えてもらい、その中から何か一つでも自分で得てもらったらうれしいですね。大島のことは好きでいてほしいです。

―話を聞く中で、島での遊びを通した学びについてお話されているのがとても印象的でした。「海や山での遊びを避けていれば大きな事故に巻き込まれることはありませんが、大島という自然豊かな島で暮らしているのだからもっと自然と触れ合ってほしい、もっと海で遊んでほしい。そうして危険とも触れ合いながら楽しく遊ぶことこそが津波や地震などの災害から身を守ることに繋がり、子供たち自身も大きく成長できるのではないか。」これらの考え方は子を持つ親として、また大島の住人としての大きな愛情を感じられる言葉であるなと感じました。

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