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大島みらい新聞No.16

こんにちは。神戸大学の山岡義大です。

今回は、みらい新聞No.16の大島人でハーティーケアセンターでの仕事についてやセンターでの取り組みについて話していただいた、大谷千信さんと小松大位子のお二方にお話を伺いました。

―2年後に架橋を控え、様々な動きがあると思いますが、センターとしても橋が架かることで変わることはありますか。

まず、橋が架かることに関して、一島民としてはすごくうれしいと思いますが、交通量が増えるので事故等も増えるのではという心配もあります。センターとしては、利用の選択肢が増えるかなと感じています。現在、島内の方はデイサービスとしては、きくやさんとハーティケアセンターを使い、長期のお泊りの場合は市内の施設を利用されています。橋が架かることで市内の施設とのやり取りが増えたり、島外のデイサービスを選択する方も増たりすると思います。今は、船しか交通手段がないので来られる人はいませんが、気仙沼市内に住んでいて実家が大島の方の利用も増えるのではないでしょうか。故郷である大島で過ごす時間が増えるのはとても良いことだと思います。利用の幅が増えることで、私たちとしましても準備をしておくことが大事だと思います。

―前回お話を伺った際にはミニデイサービスでの講演などを企画し、様々な年代の方への介護への理解を深める活動を行っていましたが、現在もそのような活動はされていますか。

大島の福祉を考える会というのが市のモデル事業になっています。

会自体は2年前に有志が集まって、できました。大島は高齢者人口が47.1%と非常に高くなっており、これからは認知症の方が多くなってきます。そこで、大島の人たちに介護についていろんなことを知ってもらいたいと思い活動してきました。過去の勉強会では介護保険制度とは何かから始まって、認知症のことについての話をしてきました。これからは民生児童委員協議会などのいろんな団体の人たちと連携して、高齢者人口が増えていくことへの対応などを考えていこうとしているところです。

私たちの強みは利用している方と直接向き合っていけるところだと思います。一つの組織だけでは解決できないこともあるので、いろんな関係者が集まって解決方法を話す地域ケア会議を行い、いろんな人と関わっていけたらいいなと思っています。大島の福祉を考える会がその主体になっていけばいいなと思います。

―今後の大島についてこのようになればいいなというような思いはありますか。

アートでもなんでも継続的に住民の方とコミュニケーションを取りながらやっていくことが大事だと思います。竹の休憩所などを作ってくれたりしたのですが、正直場所とかもあまりわかっていません。

島内の方が病院の行き帰りの通り道にベンチや東屋があれば、通りすがりに井戸端のコミュニティができるのでいいと思います。観光地としてだけでなく住民の散歩コースとしても、歩道が整備されてそれがアートと結びつけば素晴らしいことだと思います。子供たちも歩道が整備されていないから歩くことがなくなっています。みんなが使えて集まれるところを作って、できたら、みんなにわかるように宣伝してほしいです。

架橋によって変わる状況に対応しながら介護に対しての理解を深めてもらおうと、活動を続けているところがとても印象的でした。また、私たちが普段行っているイベントや会合などでは聞けないような意見を聞くことができ、今後の活動の課題も見えてきたと思います。

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